第26回 2018 i-Cupを振り返る(Text by 高篠和憲)
今年のi-Cupは第26回。いつのまにか道内で一番大きなスラの大会になってしまったようだ。今回の変更点はコンバインドの組み合わせにフリースタイルを外して、大会スタート時のダガーカップの組み合わせに戻した。
競技艇などはスラで有利過ぎるのと、レクレーション目的で始めたのが競技的に過ぎてはいないかという面もあって、ビギナーや草レースへのポリ艇の普及を、ということでの原点回帰だ。また北海道でおなじみのオープンカナディアンではフリースタイルでは見せ場が無いのではということもあったから。
そこでエントリーが少なることを予想したが、人数は142名と去年より7名減っただけ。水量は16t弱と希望通りの水量をダム管理所や電源開発さんが調整して頂いた。
1日目
国体予選も兼ねてまずは競技艇スラローム。北大と北水のトップ争いが面白かった。「国体は俺だ」と宣言した西原(北水)が優勝して出場権を得た。トップ5名の争いは1本目と2本目で順位が変化するほど拮抗していて、昨年までトップで国体連続出場だった嶋田にかなり追いついてきた感じ。女子は追い上げてきた越智(北大)をかわして富沢(帯畜)が優勝。
C1男子は順調に去年トップの佐々木(北大)が、女子は何とK1優勝の富沢(帯畜OG)を深田(北大)が破り、国体行きの権利をゲット。
ポリK1男子では昨年優勝者の奥村(旭医)を河嶋(北大)が破る。女子K1は田中あかり(旭医)が無駄のない漕ぎで帯畜勢を破り優勝。
OC1軽量艇は1本目は木内(三笠)がトップだったが佐藤雅彦(三笠)が2本目ミス無しの完璧な漕ぎで今年も優勝。女子は今年も幼稚園の時から漕いでいるという木村がいい笑顔で華麗な漕ぎを見せる。ポリOC1では大光明(南富良野)が初優勝。盛(帯畜OG)が女子ながら3位に食い込む。
午後のペアは競技艇のC2が5艇もエントリーがあり、そのうち2艇は新艇。いい歳をして私らも共同購入して何と2位入賞はラッキー。1位は元ワールドにも出た福永と富沢のMIX組が1本目無駄のない漕ぎで優勝。我々と同じく新艇購入をし、しっかり練習していた成果だ。
カナディアンMIX組は佐藤(三笠)・盛組が本州から9回出場の諸墨・幸重組を破り優勝。学生組は不通過ペナが目立つ。
女子組は残念ながら2組で不成立だが、男子組はおじさんたちが強く福島・山口組が優勝だが2位に佐々木・森川(北大&OB)が5秒以内に迫ったがペナで離された。私らのペアは2回目疲れるからパスしたがそれでも3位入賞!観客席からカッコイイ!と声援かかると俄然やる気が出るものだ。
ペアレース後は国体ワイルドの予選会、昨年国体準優勝だったMCC所属の山岡には道カヌー協会よりの表彰状が渡された。女子は初エントリーの関口(帯畜)が途中ロールで起き上がりヒヤッとさせたが、しっかりゴールして国体予選を通過した。
さらに今年の新企画である3艇によるチームレースで盛り上がる。8組のエントリーがあり、ボートレスキュアーと旭川CC組が優勝!最速だった北水チームは不通過があったようで4位に。チームレースがこれほど盛り上がるとは。
幾春別川を管理する岩見沢河川事務所の桂沢ダム管理支所長が最後まで見学して頂き、これほど盛り上がるイベントで川を楽しんでくれるのなら瀬づくりなどもっと河川整備してカヌーコースを充実させてあげたいと応援メッセージを頂いた。
2日目
今年は順番を変えてダウンリバーからスタート。K1競技艇最速は粂(北水)がスラで優勝を譲った悔しさをぶつけた。2位は100分の4秒差で磯部(北大)が。女子は富沢(帯畜)が越智(北大)を1秒差でかわす。ポリK1男子は河嶋(北大)が河合(北水)をわずかに上回る。ポリK1女子1位の栗原へは、私がリフレックス艇は早いから勝てると伝えた通り、それにパワーを載せて2位に10秒以上の差をつけた。
OC1は本州から来てラフトガイドであった伏兵の早川(ラピッヅ)が佐藤雅彦を引き離して優勝。力強いパドリングが流石であった。2~4位は0.7秒以内の僅差というオジサンたちの漕ぎも見事。OC2男子ペアは福島・山口組、女子組は保井・石垣(帯畜)が優勝。男女MIXでは早坂ペアが諸墨・幸重ペアを交わして勝つ。
ダウンリバーのビギナーではゴール前に3旗門設けてスラの要素も入れるサービス。そこでは声援が盛り上がり、無理してくぐろうとしてゴール寸前あるいは瀬を越えれずに沈脱してしまう悔し涙の男子が7名、女子が1名。中にはゴール寸前で起き上がった、あるいは顔が上がってゴールOKが2名。
リザルトでK1男子はスラ一般にもエントリーした澤田(旭医)が最速ノーペナで1位。女子は白山(旭医)がノーペナで勝つ。わずかに岡本(帯畜)がペナで2位に甘んじた。最速は笠井(北大)だったが不通過が惜しかった。
昼からのフリースタイルは今回コンバンドの組み合わせから外れたので、エントリー数が少なくなった。その分1回の試技タイムを45秒と昨年より15秒増やしたので選手からは余裕ができたと喜ばれた。
ポリK1男子は東海林(旭医OB)が最高ポイント。女子は深田(北大)が。OC1は早川(ラピッヅ)、OC2は北島・栗原のMIX組が1位をとった。
K1の上位選手はスピン以外にも技を繰り出し、回転数で掛け算となるので高得点をたたき出し見事であった。
OCはサイドサーフィンが決まれば良しといった感じで、エントリー直後に沈という艇もあり、技が少しでも出せるロッカーのある艇でエントリーして欲しいという声が多かった。
注目のコンバインドはK1キングが河嶋(北大)、K1クイーンが田中あかり(旭医)、OC1キングが佐藤雅彦(三笠)、OC2キングが山口・福島組がゴールドTシャツをゲットした。
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今年もコンバインドの変更、2日目のダウンとフリーの順の入替など運営をスムースにするために改良した。また計測を昨年からPCを駆使したゴールタイム計測やさらにジャッジでのペナをスマホを使って記録を早くするなどした。お陰で少しリザルトミスがあったものの、進行は予定時間通りにできた。
我々メインスタッフも高齢化してあと4回の30回大会あたりで息切れしそう。早く若手に譲ろうと簡素化、ネット化がだいぶ進み、ジャッジやレスキューも応援の社会人や参加の学生さんボランティアに助けられている。さらに若手学生OBクラブができて準備から競技そのものの運営をより応援をしたいと言ってくれて、早く任せたいと思っている。私も近くにいる限り、地元の対応はまだまだできるが、大会そのものを仕切ってくれるとありがたい。
今後ともこの大会を楽しく、盛り上げて頂くことを期待して、参加、協力、協賛された全ての方々にお礼を申しあげて報告とする。
大会長 高篠 和憲
※ なお、リザルトは次のサイトを参照のこと