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MIKASA Canoe Club updated 2026-07-17

2026.06.28 第17回ヒグマカップ開催

激流と豪雨を切り裂いた若きパドラーたちの戦い
 2026年6月28日(日)、先週のi-Cupの熱気が冷めやらぬ幾春別川カヌー特設コースにて、「第17回 ヒグマカップ」が開催されました。
 本大会は、北海道カヌー協会スラローム委員長であり、三笠カヌークラブ所属の矢田信仁氏が主催する伝統のコンペティション。2週連続でのレース開催となった聖地・イクシュンに、熱き志を持ったパドラーたちが再び集結しました。

@ 朝のミーティングに集うヒグマカップ・パドラーたち


■ 徹底された自主運営体制と「ヤダマン・コース」の洗礼
 当日は朝早くから矢田氏自らが会場入りし、前日にセットされたゲートの高さや位置を緻密に最終調整。午前8時40分に受付を開始し、エントリー手続きを完了しました。
 簡易開会式では、矢田氏からゲートの難易度やレース運営・集計方法について入念なアナウンスがなされました。今大会では参加者が「A班」と「B班」の2グループに分かれ、出艇とゲートジャッジ、スタート・ゴール係を交互に担う完全な相互協力(ワークシェアリング)体制を採用。全員が大会を支える運営者としての役割を果たしました。

@ アップゲートを果敢に攻める中西実直選手(北大CC)


 コースセッティングは、「アイカップより難しく、国スポ予選よりは易しい」という前日談の通り、ヒグマカップならではの戦術眼が問われるレイアウト。ゲートに進入する遥か手前からボートの方向性を明確に定め、早い位置から正確なライン取りを行わなければクリーンにクリアできない、非常にインテリジェンスな技量が求められるコースとなりました。

■ 豪雨を突く集中力と、進化を続けるデジタル集計
 前週のi-Cup同様、この日も天候は極めて不安定であり、時折アイカップの時のような土砂降りに見舞われる過酷なコンディションとなりましたが、選手たちのモチベーションや高い集中力が途切れることはありませんでした。
 集計面においては、先週に引き続きJavaをベースとした独自開発の「藤田システム」を活用。これにより、スマートフォン入力から即時にリザルトが生成・共有されるスマートな運営が展開されました。

@ CC クロスの前傾姿勢が格好いい山﨑雅来都選手(畜大C探検部)


 一方で、ボランティアによる手動計測ゆえの入力ミスや押し忘れといったヒューマンエラーが発生し、3名の選手がゴールタイム不計測により再レース(計3本を漕走)となる一幕もありました。しかし、これらも参加者全体の深い理解のもとで迅速に対応され、選手たちにとってはむしろ「激流をさらに1本余分に攻め、確実にスキルアップできる貴重な機会」として前向きに消化されました。

@ A班の1本目終了後に芝地で歓談する選手たち

社会人パドラー、小田桐留美選手(恵庭ラピッヅ)の力走


■ 大学生の躍進と、オープン・カナディアンの奮闘
 激戦を極めたタイムレースにおいて、圧巻のリザルトを残したのは現役の学生パドラーたちでした。

 優勝(最速ラップ):中西 実直 選手(北海道大学カヌークラブ) 先週のi-Cupで3位に甘んじた雪辱を果たすべく、鋭いライン取りで他を圧倒。見事にトップタイムを叩き出しました
 準優勝:渡邊 優太朗 選手(北海道大学カヌークラブ)
 第3位:井上 開智 選手(北海道大学カヌークラブ)

 上位を北大カヌー部が独占し、その選手層の厚さと競技力の向上を強く印象づけました。

@ 唯一のOC1は豪雨の2本目 矢田マンから檄が飛ぶ!!


 また、本カテゴリーにおいて唯一オープン・カナディアン(OC-1)で果敢にエントリーした南富良野の内田誠治選手は、シングルパドルでありながら極悪な全ゲートに見事なアプローチで絡む善戦を披露。その卓越したボートコントロールに、川原のギャラリーからは大きな歓声が沸き起こりました。


■ 未来へ繋ぐスペシャル・クリニックと、国スポ予選への布石
 ヒグマカップの競技終了後は、さらなる強化事業へと移行。ワイルドウォーター艇を駆り、コースを下る選手のセーフティ&ヘルプを全員で実施。

@ ワイルドダウンリバーコースを下る越智みのり選手(北大CC)


 その後、大会運営を献身的に支えてくれた学生ボランティアへの感謝を込め、矢田氏直々による「スペシャル・クリニック(技術講習会)」が開催されました。トップ指導者から受ける緻密なパドリングレクチャーに、若きパドラーたちは熱心に耳を傾け、自らのスキルへと昇華させていました。
 2週連続で大きな賑わいを見せた幾春別川ですが、2週間後にはいよいよ「2026国民スポーツ大会(国スポ)ブロック予選」という今季最大の公式戦が控えています。今回のヒグマカップのコースレイアウトとゲート調整は、まさにその大舞台を見据えた矢田委員長による、道内選手の競技力向上に向けた最高の実戦布石であったと言えるでしょう。

@ レース終了後 ヒグマカップ定番のポーズで記念撮影


 最後になりますが、レース中に断続的に瀬を下る選手たちへコースを譲り、競技運営に多大なるご理解とご協力をいただきましたフリースタイルパドラーの皆様に、心より深く感謝申し上げます。

(Webマスター)